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2009.04/02(Thu)

証拠 ディック・フランシス



1990年8月刊 ハヤカワ文庫 3月31日読了

ロンドンで小さいながらも繁盛している酒屋の店主ビーチは友人のホームパーティに商品の納品もかねて招かれていた。客が集まっていたテントにトラックが突っ込むという事故が起き、招待された客のうち、何人かが命を落とした。そのうちの1人、レストランのオーナーについて、ビーチは事故の起こる前にあるうわさを耳にしていた。そのレストランで出される酒がどうもラベル通りではないというのだった。その後、酒屋としての知識や経験をかわれ、ビーチは酒の盗難と偽造事件の調査に協力することになる。

競馬シリーズとなっているが、今回の主人公は酒屋。身重の妻の死という痛手を抱えたまま淡々と目の前の仕事をこなす毎日を送っていたビーチが、ある事件の調査を手伝うことになり、酒の偽造と、それに関わる殺人事件に巻き込まれてしまう。
肉体派というよりは頭脳派の主人公であり、弱い面もコンプレックスもあるが、ディック・フランシスの他の作品の主人公同様、窮地に陥ったときの力強さと、忍耐力には惚れ惚れする。
勢いのある初期の作品も好きだが、この本のように、落ち着いた雰囲気の作品もじっくり読めて、楽しめる。
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